初雪の滝山公園、紅葉と雪と青空の素晴らしい風景が広がりました。
秋草が倒れて見通しがよくなり、信濃屋敷の前から、谷戸のむこうに三の丸の山が見えています。
千本桜の下も雪景色
二の丸の林の中は、アオハダの黄色が輝くようです。
真っ白な本丸に赤いイロハモミジ。なかなか見られない組み合わせでしょう。 数十年に一度!?見られた人は本当にラッキーですね!
カテゴリー:見ごろ情報、生きもの情報|滝山公園
今年で開園30周年を迎えた都立滝山公園。その魅力は豊かな自然と、中世の山城の歴史です。今回は30周年を記念して、「たっぷり楽しむ自然と歴史」をテーマにイベントを開催しました!イベントでは、自然観察ガイドウォークと、歴史講演会を2本立てで行いました。
まず午前は、パークレンジャーによる「自然ガイドウォーク~山城の歴史とともに生きてきた自然を見よう!」です。案内をしたのは、蜂須賀レンジャー。
早速、ホンドタヌキの糞塚で見つけた「カキノミタケ」を紹介。
ホンドタヌキが食べたカキに入っていた種が、糞といっしょに排出されると、初めて出てくるキノコです。みんなさん、とても珍しいキノコに興味津々!
園内に入ると、樹々が紅葉のピークを迎えていました。
上を見上げると。。。
黄色の世界!
樹々も、下に生える野草もみんな黄色一色。
園路を歩くと、紅葉した落ち葉がたくさん!
みなさんと一緒に、「一番美しい落ち葉探し」をしました。
特に、この日一番公園で美しかった紅葉は、「カマツカ」です。
わずか3mほどの小さな木ですが、ピンクのようなオレンジのような様々な色合いに紅葉しています。みなさんとしばらくの間、その美しさに浸り、秋を深く感じました。
次は、滝山公園で確認された珍しい昆虫「オオツノトンボ」について解説するレンジャー。
幼虫は、クワガタのような大あごの先から獲物の栄養を吸いとる等、面白い生態にみなさんも驚きの顔。
そして、公園のボランティアが手入れをしている場所では、リンドウが蕾をつけていました。秋空のように美しい青色です。
道行く両脇にある10m以上はあろうかという高い崖は、山城を守るために掘られた堀です。
滝山公園では今も、状態のよい堀が見られ、大変貴重な遺構として大切に保存されています。こうした「山城」の独特な地形に守られて、豊かな自然も残されてきました。
さて午後からは、滝山公園で活動するNPO法人滝山城跡群・自然と歴史を守る会による「歴史講演会」。会場は、満員御礼!西山理事長のあいさつにより、午後はスタートです。
第1部の講師には、戦国史研究家であり作家でもある三池先生により「大河ドラマ“真田丸”から戦国をみる」をお話しいただきました。大河ドラマでは見えなかった真田氏の歴史に、参加者の方も楽しくお話を聞いておられました。
そして第2部では、中世城郭研究家の中田先生により「合戦の裏に人取りの習俗を追う」をテーマにお話しいただきました。戦いの裏にある様々な人々の暮らしが垣間見え、とても考えさせられるお話しで、参加者の方も真剣に聞いておられました。
イベントでは一日、滝山公園の自然と歴史をたっぷり楽しんでいただきました。参加者からは「紅葉も素晴らしく、歴史にもふれながらで良かったです!」「非常に良かったです!」などたくさんの嬉しいお言葉もいただきました。
今回、滝山公園開園30周年イベントにご参加くださった方へ、滝山公園を愛してきてくれた皆さんに感謝を、初めての方にはウェルカムの気持ちを込めて、公園オリジナルの記念品をお贈りしています。これからも滝山公園をよろしくお願いいたします!
そしてぜひ、みなさまも滝山公園に遊びに来てください♪
朝夕はだいぶ冷え込むようになりました。
最近、あちこちの公園でよく見かける蝶をご紹介します。
どうでしょう?ちょっと地味な蝶ですね。
ヒラヒラ不器用な飛び方で、蛾だと思う人も多いかもしれません。
クロコノマチョウという名前です。
夏型、秋型がありますが、特に秋型は枯葉にそっくりです。
こんな風に止まっていると、普通は気づきませんね。
晩秋の、それも気温が下がる朝夕によ姿を現すようです。
これは青みの強いタイプですね。
幼虫はジュズダマの葉を食べます。
元々は南の蝶でしたが、温暖化で関東にも生息域を広げてきた蝶
滝山公園、中の丸から見た多摩川です。
紅葉にはまだもう少し、でもハイキングにはとてもいい季節!
ちょっと風変りな蝶を探して、自然観察ハイキングはいかがでしょうか?
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来年度、八王子市で開催される八王子市市政100周年記念事業のプレイベントとして、「体験楽習フェスティバル八王子2016」が9月24日、25日に初めて行われました。滝山公園では、滝山城跡群・自然と歴史を守る会、八王子現代家具工芸学校のみなさんとの共催で、プログラムを企画しました
1日目はあいにくの雨となってしまい、来園される方も少なかったのですが、旧滝山荘内では甲冑の着用体験を行いました。親子や女の子たちも、なかなかできない体験にご満悦!
2日目は、1日かけての滝山城跡ガイドです。「戦国の城・滝山城の縄張り図を手にその秘密をアプリで探る!」と題し、滝山公園の歴史をARアプリ「蘇る滝山城跡」を使いながらまわりました。滝山城跡群・自然と歴史を守る会のみなさんが、お手製の甲冑を着てガイドしてくださるので、臨場感たっぷりです
このAR(拡張現実)アプリは、八王子市が開発され、スマートフォンでインストールし、各説明板の前に立ってかざすと、なんと、約450年前の滝山城の様子が現在の風景の上に重ねて表示されます!(http://hachioji-kankokyokai-hachiani.jp/takiyama_ar/app/)
お昼休憩の後は、旧滝山荘内でミニ講座。滝山城を長年研究されている、中世城郭研究科の中田正光先生から、戦国時代の戦いについてなどお話しいただきました。
旧滝山荘の前で記念撮影をした後、午後も各所をめぐり、夕方までたっぷり1日のガイドとなりました。
参加された親子も、ARアプリを使った初めてのガイドを楽しみながら、1日がんばって歩いてくれました!「詳しい説明をしながら山歩きが出来て楽しかった」「先生の話がとても面白くまた聞きたい」などのお声もいただきました。ぜひ、また遊びに来て下さい!
雨が多いせいでしょうか
あちこちできのこの姿が目立ちます。
園路脇に出ていた大きなきのこ
高さは30cmほどもあります
上から見るとこんなかんじ
さわってみるとフワフワです!
マントカラカサタケというきのこ。落ち葉は枯れ枝を栄養にしています。
これも大きなきのこです。
傘の直径は20cm以上になうこともあります。
ずっしりとして強そうです。
ムレオオイチョウタケというきのこ。
枯れかかったコナラの根元などに出ます。
強いきのこ臭があります。
ムレオオイチョウタケの赤ちゃんです。
これから大きくなるための、力がみなぎっているように見えますね。
ホコリタケというきのこです。
足のついたお団子のようで、傘もヒダはありません。
成熟すると茶色っぽくなり、押すと「プシュ!」と茶色胞子を出します。
猛毒のカエンタケです。
真っ赤な炎のようで、すぐ見分けがつくきのこです。
さわっただけでもかぶれることがありますから注意してください。
見ているだけなら大丈夫!出会うことができたら、不思議な姿をよく観察しましょう。
きのこは森の掃除屋さん。
落ち葉や枯れ木を土に戻します。
豊かな森にはたくさんのきのこが暮らしています。
カテゴリー:滝山公園
9/24(土)~25(日)に滝山公園で「滝山城跡ガイド」や「甲冑を着て戦国武将記念撮影」、「クラフト体験」など、歴史ある滝山公園を満喫できるイベントを開催します!事前申し込み制ですが、当日空きがある場合は受付可能です!ぜひ、滝山公園へ遊びに来てください!
■9月24日(土) 集合場所: 滝山公園 中之丸
①滝山城跡ガイド「戦国の滝山城をアプリで楽しもう!」
【内容】滝山公園の歴史を、ARアプリ「蘇る滝山城跡」を使用しながらで楽しく学びます
【実施時間】①10:30~11:30 ②13:00~14:00 ③14:00~15:00
【定員】計30名(各回先着10名、幼児は保護者同伴)
【申込方法】当日受付
【参加費】500円(保険料、資料代等)
【備考】雨天中止、アプリが使用できなくても大丈夫です
②甲冑を着て戦国武将と記念撮影
【内容】手作りの甲冑を着て、戦国武将と記念撮影ができます
【実施時間】10:00~15:00
【定員】特になし
【申込方法】当日受付(幼児は保護者同伴)
【参加費】無料
【備考】雨天の場合、滝山荘内で実施
③クラフト体験
【内容】自然の木などを使い、鉛筆など使える物を作ります
【実施時間】①10:30-12:00 ②13:00-14:30
【定員】計40名(各回20名、小学校3年生以下は保護者同伴)
【申込方法】事前申込み。小宮公園サービスセンターで電話受付
TEL:042-623-1615(8:30-17:30まで)
【参加費】500円(保険料、資料代等)
【備考】雨天の場合も、滝山荘内で実施
■9月25日(日) 集合場所: 滝山観光駐車場(東京都八王子市 丹木町3丁目81)
滝山城跡ガイド「戦国の城・滝山城の縄張り図を手にその秘密をアプリで探る!」
【内容】滝山公園の歴史を、ARアプリ「蘇る滝山城跡」を使用しながらで楽しく学びます
【実施時間】10:00~15:00
【定員】先着50名(当日空きがあれば参加可)
【対象】戦国の山城に興味があり、山歩きができる人
【申込方法】事前申込み。小宮公園サービスセンターで電話受付
TEL: 042-623-1615(8:30-17:30まで)
【参加費】500円(保険料、資料代等)
【持ち物】山歩きができる服装と靴、帽子、お弁当、飲み物
【備考】雨天中止、アプリが使用できなくても大丈夫です
カテゴリー:滝山公園
今年は台風の当たり年、雨がたくさん降ります。
私たちはたいへんでも、きのこは喜んでいるようです。
ハリガネオチバタケは黒いハリガネのような柄を持って、積もった落葉の中から出ます。
開いても2cmに満たない小さな傘で、ヒダの数が少ないのが特徴。
下から覗き込むと、光が透けて、かわいらしいランプシェードのようです。
オオホウライタケも落ち葉から出ます。落ち葉を分解して、土に還しているのです。
こちらはやや大きく、6cmほどになることもあります。
裏返すとこれもヒダの数が少ないですね。
赤い炎のような、その名もカエンタケ。
切り株の周りから生える様は、小さな火の手が上がったようです。
猛毒のきのこで、触っただけでも炎症を起こすことがあります。
観察だけなら、何も怖いことはありません。
雨に濡れても燃え上がる、きのこの不思議な姿を見てください。
いつも花いっぱい、滝山公園の尾根道を歩くと、もうハギの花が咲いていました。
小さなピンクの花がとてもかわいい
夏の終わりの光の中で、サラサラと揺れています。
おや。足元にこんな花が落ちていた!
ツル植物のサネカズラの花です。この後赤い玉が集まったような実になります。
いよいよ秋もすぐそこです。
カテゴリー:見ごろ情報、生きもの情報|滝山公園
豊かな自然の残る滝山公園に秋の花が咲き始めました。
二の丸から尾根道を歩き、少林寺方面へ。心地よい風に吹かれて歩けば、たくさんの花に会うことができます。
ツリガネニンジンは名前の通り小さな釣鐘のような花をいっぱい咲かせます。
薄紫の花が多いですが、このような白花もしばしば見かけます。
緑の中に赤紫が目立つノハラアザミ。アザミの中でも最も早く、夏のうちから咲き始めます。
シラヤマギクは野菊の中でも特に背が高く、2m近くにもなります。暗いところから伸びだして、陽の当たるリンドウに倒れこむようにして咲きます。全体が大きいので花は小ぶりに見えますね。
ススキの間に出ていたのは変わった形のナンバンギセル。ススキや、まれにアズマネザサに栄養をもらって花を咲かせます。自分では光合成をしないので葉がありませんね。
さてこれはなんでしょう?
ホタルブクロの種ですよ。こんなふうになっても素敵ですね。来年はまたここで会えるでしょう。
他にもアキノタムラソウ、オトコエシなどがたくさん咲いています。
中世、戦乱の世に造られた名城は、今はたくさんの花を守る、豊かな緑の公園となっています。
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自然豊かな滝山公園では、様々な昆虫も観察できます。
これはクロアゲハ?
違いますよ。
アゲハモドキという蛾です。ジャコウアゲハという蝶に擬態しています。
ジャコウアゲハは幼虫の時に毒草を食べ、体に毒を蓄えています。
そのため天敵の野鳥に襲われにくい。
アゲハモドキはジャコウアゲハに姿を似せることで、天敵から身を守っているのです。
よく見るとジャコウアゲハよりはだいぶ小さいですが、体の模様はそっくりです。
よっぽど自身があるのでしょうか?あまり飛び回らずにじっとしていることが多いようです。
こちらがジャコウアゲハです。どうです、見分けが付きますか?
大きさだけではなく、蜜を吸うストローがあるところ、触覚の先が膨らんでいるところなどが違いますね。
身近な自然の中にも不思議なことがいっぱいですね!
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