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多摩部の都立公園 陵南公園・大戸緑地だより

2022年10月27日 陵南公園
陵南公園 自然情報「ヒマラヤスギ」

陵南公園には「ヒマラヤスギ広場」と呼ばれる場所があります。

名前の通り「ヒマラヤスギ」が多数生えている場所で、日陰の休憩スポットとして人気のある場所です。

ヒマラヤスギは園内で一番背の高い木で、枝葉を大きく広げているおかげで日陰ができる


そんなヒマラヤスギですが、現在その枝には大きな松ぼっくりがなっている様子を観察することができます。
名前に“スギ”と付いていますが、実は“マツ”の仲間なのでこのように松ぼっくりができるのです。

枝の上に乗るように松ぼっくりが実る


この松ぼっくりはとても大きく、一般的な松ぼっくりの倍以上はあります。
試しに並べてみるとこんな感じです。

左がヒマラヤスギ、右が一般的なマツであるクロマツの松ぼっくり


ただヒマラヤスギの松ぼっくりがこの状態で地面に落ちていることはほとんどありません。
秋が深まるにつれて周りのカサの部分1枚1枚が抜け落ちていき、最後には先端の一部分だけが地面に落ちて見られるようになるからです。
この先端部分はバラの花のような見た目をしており、「シダーローズ」と呼ばれクラフトの材料として使われることもあります。
11月下旬ごろからヒマラヤスギの周りを探すと見つけることができます。

地面に咲いた茶色のバラの花のよう


周りに抜け落ちたカサも多数見かける。先端には種が付いていて、風に飛ばされることで遠くで発芽することができます


これから秋が深まるにつれて、ヒマラヤスギの落とし物がたくさん見られるようになります。
陵南公園に訪れた際は、ぜひヒマラヤスギ広場を散策してみてはいかがでしょうか。

パークレンジャー 東浜

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