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多摩部の都立公園 陵南公園・大戸緑地だより

2022年3月17日 大戸緑地
高尾の自然とつながる大戸緑地

大戸緑地は、多摩部の4つの公園の中でも特に生物多様性の高いところです。それは東京を代表する動植物の宝庫、高尾山と繋がっていることが第一の要因となっています。

 

今回はそのなかでも、調査のために設置したセンサーカメラで撮影した大戸緑地の動物たちの一部を紹介して、高尾山とのつながりを見てみようと思います。

 

ニホンジカ

写真の個体は角が生えかけている様子が見て取れるのでオスであることがわかります。恐らく群れから独立した若いオスが、新たな縄張りを求めて高尾山方面から移動している最中に大戸緑地までやってきたものと思われます。

 

 

ニホンイノシシ

毎年晩秋ごろから大戸緑地に現れ、本園の至る所で掘り返し跡が見られるようになります。

泥浴び(ぬた打ち)をする習性があり、大戸緑地にはその泥浴びをする『ぬた場』も確認されています。

 

大戸緑地のイノシシのぬた場

 

 

 

そのなかでも、特に動向に注目しているのがニホンリスです。

 

 

ニホンリス(赤丸)

この写真もセンサーカメラに写っていた個体です。倒木の上を渡る様子が撮影されています。

 

ニホンリスは高尾山に生息しており、登山客などからとても人気のある動物です。

上の写真のように大戸緑地でも高尾山から移動してきた個体が確認されることがありますが、まだ定着は確認されていません。

理由は餌となるマツ類やクルミ類があまり自生していないためです。

 

そのため公園ではパークレンジャーが主体となり、ニホンリスの定着させる取り組みとして、餌となるオニグルミの実生木の移植などを行いました。

 

ニホンリスが暮らすためには広大な森林環境と豊富な餌資源が必要なため、良質な森林環境の指標種となっています。本種が暮らせる森というのは他の動物たちにとっても住みやすい環境であるということになります。

 

このように他の都立公園ではなかなか見られないような生きもの達が生息しており、高尾山とのつながりを見ることができます。

 

地図で見ると大戸緑地が高尾山とつながっていることは簡単にわかります。

今年度、園内のナラ枯れの調査するためドローンによる撮影を実施した際に、高尾山とつながっている様子がわかる写真がありましたので、みなさんに紹介したいと思います。

この写真は大戸緑地の牛田地区と呼ばれる場所からドローンを飛ばした際に撮影したものです。

手前が大戸緑地の段木入地区で、その奥に見える山々が高尾山です。

この写真では大戸緑地が高尾山とつながっていることがはっきりとわかります。

このように、隣接した高尾山から多くの生きもの達が公園にやってくるため、多様性の高い都立公園となっています。

※公園内のドローンによる撮影は、特別な許可を得て安全に配慮した上で実施しています。一般の方がドローンを飛行させることは禁止となっています。ご了承ください。

 

今回は大戸緑地での調査報告と、高尾山との地理的関係から見られる動物たちの紹介をしました。

引き続きセンサーカメラなどを使用した調査や撮影を行っていきますので、今後も公園や生き物の様子をお見せしていきたいと思います。

是非楽しみにしてください。

 

パークレンジャー 東浜

カテゴリー:見ごろ情報、生きもの情報|大戸緑地|未分類