多摩部の都立公園、小宮公園・陵南公園・滝山公園・大戸緑地のオフィシャル情報を発信しています。

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多摩部の都立公園 小宮公園・滝山公園だより

2018年9月30日 滝山公園
滝山公園の尾根道には清々しい風が吹いています

暑かった夏は嘘のように過ぎて、滝山公園の尾根道には清々しい風が吹いています。

風の抜けるところではノハラアザミをよく見かけます。タンポポのように綿毛で種を飛ばしますから、風がないと困るのでしょう。花を真上に向けて姿勢よく咲く花です。

 

ススキの下をかき分けてみると、ナンバンギセルが見つかります。ススキに寄生して養分をもらう花で、葉がまったくありません。

 

シラヤマギクもあちこちにあります。花は小さく、花びらもまばらですが、全体では1mを超すような大きな野菊です。大きすぎて倒れるように傾いて花を咲かせることが多いです。林縁で見られます。

 

こんなきのこを見つけたら触ってはいけません。カエンタケという毒キノコです。触ると皮膚の炎症を起こすことがあります。

 

ノダケの花は深みのある紫色です。つぼみの中からあふれ出すように花が出てきます。このつぼみの先には、金魚の尾びれのような小さな葉がついています。とてもおもしろい野草です。

 

ノダケの花です。左は先初めで、白く見えるのは雄しべの花粉です。やがて花粉が出終わるころに2本の雌しべが目立ってきます。つぼみも花もおもしろくて、いつまでも見てしまいます。初秋の滝山公園で花から花へ、歩き回るのはいかがでしょう?

カテゴリー:見ごろ情報、生きもの情報|滝山公園

2018年9月28日 小宮公園
小宮公園の秋のオススメ

この秋の小宮公園で、一番のお勧めは「ひよどり沢」のツリフネソウです。昨年に比べて4倍以上でしょうか?沢を埋め尽くすようにピンクの花が咲きました。湿地植物再生のため、春に大きな木を何本か切り、沢の中に光が入るようにしたからです。

 

花が咲けば虫が来ます。でもよく見ると来ているのはほとんど2種類の虫のようです。これはナガマルハナバチのようです。口の先が長いのがわかります。写真はこれから花の中に入って蜜を吸おうとしているところですが、サイズも形も花と同じですね!花が合わせたのか?蜂が合わせたのか?

花の後ろに渦巻きのようなところがありますが、ここに蜜が溜まっています。ナガマルハナバチの長い口ならここの届くのが分かると思います。

 

これがもう一種類の虫、ホシホウジャクです。ハチドリのようにホバリングして飛ぶ蛾です。この蛾もツリフネソウにサイズも形もぴったりですね!

 

花の後ろの渦巻きです。

下はつぼみで、まだ花びらが閉じています・。

 

「ひよどり山」に上がると、大きなコブシの木が3本あります。

今はちょうど実がたくさんなっていて、観察するのに絶好です!

どうですか?人の拳に似ていますか?

 

木道にはヤマザクラの紅葉が落ちていました。これから少しずつ秋が深まり、公園全体が色づいてくるでしょう。

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